今日何食べる?

リンゴには100種類の若返り成分ポリフェノールが含まれる

旬は秋から冬
旬は秋から冬(C)日刊ゲンダイ

 昔から「1日に1個で医者を遠ざける」とも言われるのが、リンゴだ。一年中出回っているが、旬は秋から冬。リンゴの国内生産量は青森県が断トツで、全国生産量70万1600トンのうち、半分以上の40万9800トンを青森県産が占める(2019年産)。ちなみに、第2位は長野県、第3位は岩手県だ。

 リンゴで注目されている健康効果は、抗酸化作用だ。人間の細胞のサビ(酸化)を抑制し、老化を遅らせ生活習慣病対策に役立つのが抗酸化成分で、リンゴには、抗酸化成分の一種であるポリフェノールが100種類以上も含まれている。一つの果物でこれほど多種類の抗酸化成分を摂取できるのは、非常に珍しい。

 代表的なポリフェノールとしては、免疫力を高めるエピカテキン、美白効果やアレルギー改善が期待できるプロシアニジン、高血圧予防、視力の改善にいいアントシアニンがある。プロシアニジンには体内への脂肪蓄積を強く抑制する効果があることも研究で証明されている。

 リンゴのポリフェノールは皮の方が果肉の4倍多いので、皮も一緒に食べる方がいい。リンゴの皮には、不溶性食物繊維、水溶性食物繊維も含まれている。これら食物繊維は、噛む回数を増やして唾液量の分泌を促進し、満腹感を得やすくする。糖質や脂質の吸収を遅らせる働きもある。

 リンゴのさらなる注目すべき健康効果といえば、カリウムによる体内の塩分を排出する作用。カリウムは、生の皮付きリンゴ100グラム当たり120ミリグラム含まれている。塩分の多い食事を取るときは、一緒にリンゴを食べるといいかもしれない。

 リンゴの保存は、1個ずつキッチンペーパーや新聞紙で包んでからポリ袋に入れて冷暗所で。水分が失われるのを防ぎ、おいしさをキープできる。特に冷蔵庫に入れる場合、むき出しのままでは他の果物や野菜を傷めてしまうので、キッチンペーパー+ポリ袋は必須だ。

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