一方、肥満の人は、入院時に症状が重いと34・9%の人がさらに重症化していたが、死亡したのは9・6%、高脂血症の人では、さらに重症化したのは34・4%だったのに対し、死亡は16・1%と、重症化しても、持病のある人に比べて死に至る割合が低くなっていた。
つまり、(1)肝機能異常、生活習慣病(肥満、高脂血症、高血圧、糖尿病)や心臓血管病などのある人は入院後、重症化する傾向にある。(2)心疾患、慢性肺疾患、脳血管障害、腎機能障害等のある人は死亡する割合が高いが、生活習慣病のみでは死亡リスクに個人差が生じる。(3)重症化因子と死亡因子は異なる可能性がある――ことが明らかになった。=つづく
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