■新たな判断基準「ロコモ度3」が登場
「ロコモの疫学で、40歳以上の日本人4590万人がロコモ度1以上の該当者で、ロコモ度2の該当者は1380万人になります。そして今回新たに加わった判断基準がロコモ度3です」(松本教授)
同じく3つのテストで判断する。立ち上がりテストで「両足で30センチの台から立ち上がれない」、2ステップテストで「0・9未満」、ロコモ25で「24点以上」のどれかひとつに当てはまればロコモ度3になる。
ロコモ度1~3は病名ではないので、すぐに医療が必要とはならないが、ロコモ度に応じて、「なぜその状態が起こっているのか」を調べることは重要だ。
運動器の病気では、骨粗しょう症、骨折、変形性関節症、変形性脊椎症、神経障害、サルコペニアなどがあり、運動器の痛み・能力の衰えが関係していることもある。それらに対し、運動・リハビリテーション、投薬、手術などを行えば、転倒・骨折を防げ、要介護になるのを回避できるかもしれないのだ。