コロナ第2波に打ち勝つ最新知識

症状が重くなる?インフルエンザとの混合感染には注意が必要

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 前回、新型コロナウイルスが感染した細胞では、本来作られるはずのインターフェロン(自然免疫のひとつ)が作られない可能性があるという話をした。その原因のひとつが「ORF6」と呼ばれるタンパク質が作られ、インターフェロン合成を阻害するからだとも説明した。

 このことが、新型コロナウイルスの体内侵入を容易にする原因のひとつになっているとみられるのだが、もうひとつ人間にとって厄介なことがある。それは、「干渉作用」が効かない可能性もあるということだ。

 干渉作用とは、「1つのウイルスが感染した細胞には、インターフェロンなどの免疫細胞の働きにより2つ目のウイルスには感染しない」というもの。新型コロナもその原則が当てはまると考えられてきたが、どうやら必ずしもそうではないらしい。

 実際、中国・武漢の新型コロナウイルス感染症の重症患者の約50%がインフルエンザにも感染していたことが報告されている。

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