今年、受診した人も、すべての検査を受けられたわけではないはずです。たとえば、飛沫感染のリスクから、肺がんを見つける喀痰細胞診や胃・大腸の内視鏡などは、検診メニューから外し、今も再開していないところもあります。
企業検診でそれらを受けられなかったら、自治体検診で受けるのも一つでしょう。あるいは、かかりつけ医に相談して、そこでCTなどを受ける手もあります。医療機関は今年の赤字が重く、背に腹は代えられません。症状をうまく伝えれば、保険で積極的に検査を行う姿勢になっていますから。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵