からだデータ

ポリフェノール豊富な旬の「落花生」は薄皮も一緒に食べて

薄皮も一緒に
薄皮も一緒に

 新物の落花生がスーパーなどの店頭に並び始めた。

 ご存じの方も多いだろうが、この落花生、「ピーナツ」「ピーナッツ」とも呼ばれるが「ナッツ」ではない。ナッツに分類されるアーモンド、カシューナッツ、マカダミアナッツとは違い「豆類」なのだ。そう考えると「南京豆」という呼び方が正しいようだ。

 落花生の産地といえば、何といっても千葉県。2016年のデータによれば、全国の生産量1万5500トンのうち約80%にあたる1万2300トンが千葉県産だ。千葉県でも有名なのが八街市。都内のスーパーやデパ地下ではこの八街産の殻付きピーナツをよく目にする。

 国産の新物の殻付き落花生は、ふだん食べなれている中国をはじめとする輸入品と食べ比べてみると、ひと味もふた味も違う。甘さ、味の深みが際立つ。

 新物に限らないが、栄養面でも落花生はすごい。脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルなど各種の栄養素が豊富だ。脂質のほとんどは健康面で重要なリノール酸、オレイン酸などの不飽和脂肪酸だ。

 とくにオレイン酸は善玉(HDL)コレステロールを下げずに総コレステロール値を下げ、動脈硬化を予防する働きが認められており、冷えの解消、老化防止などに効果がある。また、赤茶色の薄皮にはレスベラトロールというポリフェノールが豊富に含まれているから、薄皮も食べたほうがいい。この季節、殻付きのまま茹でたものも出回っているが、こちらは通常、薄皮ごと食べるからポリフェノールも摂取できる。抗がん作用、美肌効果、アンチエイジング効果がある。

 旬の落花生をぜひ、おためしあれ。ただし、カロリーが高いため食べすぎは禁物。ある管理栄養士によれば、「1日に20~30粒が適量」とか。

関連記事