便の検査では、細菌を調べる場合があります。調理従事者には感染防止の点からそれが義務付けられ、腸管出血性大腸菌O157、赤痢菌、サルモネラ菌など、感染症を起こす細菌が検出されれば、調理はできません。
■現在の便潜血反応の検査法は日本人医師が開発
便の色が黄色であっても、ごくわずかに血が混じることがあります。出血があるかないかの検査を「便潜血反応」と呼びます。陽性の場合は、「どこからの出血なのか」が問題です。
胃や十二指腸については、内視鏡かエックス線造影検査で調べます。もし、胃や十二指腸に問題がなければ、大腸からの出血が疑われます。便潜血反応は、大腸がんスクリーニング検査としても使われていて、2日間(2回)のうち1回でも陽性なら、大腸の内視鏡検査が勧められます。
がんと向き合い生きていく