結局、ちっとも治っていなかったのです。おまけにトイレで用を足していたら突然クラッとして、視界がスーッと狭くなり、「まずい」と思って自力で救急車を呼びました。
点滴を打ってもらえばすぐに帰れると思っていたのですが、医師に「あかん、これ入院やで」と言われました。最初の5日間は絶飲食で、熱はずっと40度が続きました。
トイレは1日40回ぐらいですべて血便……。最後は何も出ないんだけれど、痛くてトイレに行くの繰り返しでした。でも凄いもんで点滴だけでお腹も減らないし、喉も渇かないことを学びました。
■自力で治した医師の著書を読んで受診
そんな入院生活も2週間で終わり。おかげさまで僕は今、薬を飲んでいません。飲まなくなって丸3年になりました。きっかけは入院中に読んだ一冊の本でした。なんとしても自力で治したかった僕は、「潰瘍性大腸炎 治る 本」というワードでネット検索してみました。すると、まんま「潰瘍性大腸炎が治る本」というタイトルが出てきて、著者は自力でこの病気を治した医師でした。
独白 愉快な“病人”たち