その結果、マスクをつけずに大地讃頌を歌ったときは、発声する方向への飛沫到達距離は最長61センチ。一方、ドイツ語の第九は最長111センチだったという。また、大地讃頌の歌唱と朗読では飛沫の飛距離に大きな差は見られず、母音唱では勢いのある飛沫は見られなかった。
マスクについては通常のマスク(不織布、布、ポリエステルのいずれも)は勢いのある飛沫を遮断する効果が高いが、マウスシールドや下部の開放が広いマスクはそれほどでもなく、特にドイツ語での飛沫抑制効果は課題を残したという。
飛沫数は前方1メートルでは口元の約50分の1以下となり、特に5マイクロメートル以上の大きさの飛沫は計測されなかった。
全日本合唱連盟は、これとは別に9月8日に「合唱活動における新型コロナウイルス感染症拡大防止のガイドライン」を発表している。そこには興味深い検証研究事例が掲載されている。
コロナ第2波に打ち勝つ最新知識