新型コロナは血液型O型が感染も重症化もしにくい 最新発表

A型、AB型が新型コロナ感染の重症化要因(C)日刊ゲンダイ

 その結果、ICUに入室した95人のなかに機械的人工換気を要した割合はО型・B型群は57人中35人で61%。一方、A型・AB型群は38人中32人の84%と高率だった。

 慢性代謝性酸血症などを伴う急性腎障害を起こした患者の割合もО型・B型の群は9%で、A型・AB型の群は32%と高かった。

 ICU滞在期間の中央値は、O型・B型群が9日間だが、A型・AB型群は13・5日間と長かった。

 同様な研究は、6月17日付の「New England Journal of Medicine」電子版にも掲載されている。イタリアとスペインで新型コロナにより集中治療室に入院した患者約1600人を対象に調べたところ、酸素吸入または人工呼吸器が必要になるリスクは、血液型A型で45%高く、O型では35%低いことが報告された。

■O型は血液が固まりにくい

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