コロナ感染リスクが医療界トップの歯科医院で感染ゼロの理由

歯科医院では感染ゼロ

「SARSの際には、空調のある設備の整った病院より、窓を開け放っていた公立病院の方が院内感染率が低かったとの報告もあり、換気の重要性が指摘されています」

 さらに、「密集・密接」の回避。

「スタッフルームでは対面・近接横並びの食事、密接状態での会話に注意し、食事は窓を向いて一人ずつ取っています」

 コロナの家庭内感染もよく言われるが、マスクを外して過ごす家庭内では、食事中は、可能であれば向かい合わないように席に座った方がいいかもしれない。

■歯科の定期健診は「不要不急」ではない

「歯周病と全身の重症疾患の関係が報告されています。歯科は定期的に、継続的に通い、管理をすることが重要。特に大切なのは軽症者で、自分は歯周病じゃないと思っていてもケアが必要で、重症化予防をする必要があります。長期間プロフェッショナルなケアが受けられないと悪化する可能性があります。継続的に口腔内の衛生管理をすることが健康寿命につながります」(小林教授)

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