病気を近づけない体のメンテナンス

足<下>専門医が指南 病気を防ぎ疲れない歩き方とストレッチ

足の違和感は放置すると悪化する(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 歩くと足が「痛い」「疲れやすい」などのちょっとした足の違和感。放置しているとどんどん悪化して、「タコ」「ウオノメ」「巻き爪」「外反母趾」「足底腱膜炎」などのさまざまな足疾患を引き起こす。これらの原因の大半は「足アーチの崩れ」によるものだ。足の骨格は、5本の指の付け根、甲、かかとの3点を結ぶ「三角アーチ」と、甲の頂点同士を結ぶ「半円アーチ」によって立体的に成り立っている。この足アーチが微妙に“たわむ”ことで足にかかる衝撃を吸収している。

 ところが生まれつき骨格が弱かったり、加齢による筋肉や靱帯の衰え、立ち姿勢や歩き方の悪いクセなどの要因によって、足アーチがゆがんで崩れてしまうことがある。すると、衝撃を吸収できず、かかる荷重が一点に集中したり、筋肉や腱に余計な負担がかかったりすることで、さまざまな足のトラブルが起こりやすくなるのだ。

 足アーチの崩れを防ぐためには、自分に合った「適正な靴」を履くこと。すでに足アーチが崩れ、土踏まずが潰れた扁平足の状態なら、さらに硬い素材の「インソールを挿入」して、土踏まずの部分を下から支えてあげることが“足のケア”になる。

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