「死ぬまで元気」を目指す

運動、早寝早起き、食品添加物少なめで健康長寿を目指す

ジョギングを習慣にしている人も多い(写真はイメージ)/
ジョギングを習慣にしている人も多い(写真はイメージ)/(C)PIXTA

 アスレチックトレーナーの三田貴史さんは、現在パーソナルトレーナーとして活動するほかに、都内の整形外科で多くの患者にリハビリ指導を行っている。三田さんはアメリカに6年半住んだ後、4年前に日本に帰国。日本で老若男女問わず多くのリハビリ患者と接してきて、いま改めて「アメリカに学ぶところはまだいくつかある」と考えているという。具体的にはどんな内容なのかを聞いてみた。

【世代を問わず運動を習慣化】

「アメリカでは、病気やケガをしないために運動を習慣化している人が非常に多い。たとえばスポーツジムは朝5時からのオープンで、オープン後はすぐ満員に。トレーニング後に出社する人が多数だ。年齢を重ねた夫婦が早朝からそろって散歩したり、公園で体操する姿も日常的です」

 アメリカには日本の国民健康保険のような制度がない。病気をして医者にかかれば大枚が一瞬で飛んでいくという事情もあるため、予防的側面から積極的に毎日の生活に運動を取り入れている。

【早寝早起き】

 例外はあるが、アメリカの多くの会社は始業時間が午前8時。終業は午後5時で、オンとオフの線引きがしっかりしている。終業後は完全にプライベートな時間で、日本のように家に戻ってまで仕事をする人は少ない。

「朝が早いため、午後10時には就寝、という人も珍しくありません」

【添加物に対する意識】 

 食品添加物に対しての意識も、日本とは異なる。日本で現在使用が許可されている食品添加物の種類は、アメリカよりも多い。

「もちろん、アメリカでも添加物がたくさん入った食品も売られてはいます。でも添加物が少ない食品を探すのは、日本よりずっと簡単。スーパーなどでは『ここは添加物のない加工肉のコーナーですよ』と明記されており、分かりやすい。選択の幅が広いんです」

 上記に挙げた3つのうち、三田さんが特に気になるのはやはり運動習慣についてだそう。

「日本では“筋トレ=ダイエットやマッチョになりた人がするもの”という印象がいまだに強い。でもそうではなく、自分の健康のため、健やかに年齢を重ねるために運動は大切なんです。その意識が、日本でももう少し浸透すればいいなと思います」

 今日からでも遅くはない。運動を日々の生活で習慣化したいものだ。

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