医者も知らない医学の新常識

睡眠は長くても短くても認知症の危険が増す 米で最新論文

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 それによると、1日7時間の睡眠時間を標準とした時、4時間以下と短くても、10時間以上と長くても、いずれもその後の認知機能低下の危険性は高くなっていました。

 九州の「久山町研究」という、日本の代表的な住民健康調査のデータがあり、その解析でも同様の傾向が過去に報告されています。

 睡眠時間が長くても短くても、認知症の危険は増す可能性がある。そう考えておいた方がよさそうです。

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石原藤樹

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

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