独白 愉快な“病人”たち

「手遅れではない」の言葉で…笠井信輔さん悪性リンパ腫との闘い

笠井信輔さん(C)日刊ゲンダイ

 10月からフリーになり、12月半ばから入院。120時間(5日間)ぶっ通しの抗がん剤の大量投与を計6回行い、4月末に退院しました。

 実はこのとき私が入院したことで、悪性リンパ腫を患う人たちの間で「笠井は特別扱いされているんじゃないか」というウワサが立ったようです。一般的に悪性リンパ腫の治療は1泊入院や日帰りで抗がん剤投与が行われるので、長期入院は珍しいケースなのです。でも、特別扱いなどではありません。主治医の先生は「とくダネ!」も、私がアナウンサーであることも知らなかったのですから。ひとつ“特別扱い”があったとすれば、それは私のリンパ腫がやっかいなタイプで、先生にしてみれば、それにとても興味があったということだと思います。

■SNSで寄せられた応援の言葉が励みに

 先生の選択した抗がん剤はよく効いてくれました。でも、副作用は生きているのが面倒くさくなるほどきついものがありました。励みになったのは、私のインスタグラムやブログを見た人たちからのたくさんの応援の言葉です。

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