病気を近づけない体のメンテナンス

髪<上>シャンプーが抜け毛や薄毛の原因になる可能性あり

念入りな洗髪はかえって逆効果になることも(C)日刊ゲンダイ

 界面活性剤とは、1つの分子内に油となじみやすい部分(親油性)と水となじみやすい部分(親水性)の2つの部分を併せ持つ物質の総称。本来、水と油のように混じり合わないものを混ぜ合わせる作用があり、汚れを落とす洗浄の働きをする。ほとんどの洗浄剤の主成分になっている。

 では、シャンプーが体質的に合わない人は、どのように髪の成長が阻害されるのか。髪が生えている毛穴の中には、「毛根」と皮脂を分泌している「皮脂腺」がある。シャンプーで頭の皮脂をすっかり洗い落としてしまうと、皮脂が不足してくる。そのため皮脂を大量につくって補わなくてはいけないので、皮脂腺が大きく発達してくるのだ。

 毛根は毛細血管から栄養をもらい、細胞分裂を繰り返すことで髪が太く長く成長していく。ところが皮脂腺が発達しすぎると、毛に供給されるはずの栄養の多くが皮脂腺に行ってしまい、毛が栄養不足の状態に陥ってしまうのだ。

2 / 5 ページ

関連記事