病気を近づけない体のメンテナンス

髪<上>シャンプーが抜け毛や薄毛の原因になる可能性あり

念入りな洗髪はかえって逆効果になることも(C)日刊ゲンダイ

「また、シャンプーのしすぎは頭皮を薄くします。それは合成界面活性剤が、頭皮のバリアー機能を形成している水溶性の天然保湿因子と油溶性の細胞間脂質のどちらも溶かしてしまうからです。バリアー機能が失われれば、水分がどんどん蒸発し、頭皮は乾燥します。すると、細胞が生まれる基底層での新陳代謝が衰えて、頭皮の厚みがしだいに失われて薄くなっていくのです。バリアー機能が再生するには、健康な皮膚で3~4日かかりますが、ほとんどの人は毎日シャンプーしているでしょう。頭皮は『畑』で、毛は『作物』にあたります。土が減って厚みがなくなれば、作物は十分に根を張ることができません。結果、薄毛を招くのです」

■「水洗髪」が望ましい

 さらに、シャンプーの合成界面活性剤には強い「細胞毒性」があることが、科学的に証明されているという。細胞毒性とは、細胞自体に直接ダメージを与えて死滅させたり、何らかの害を及ぼしたりする毒性のことだ。

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