声帯を動かしている神経は、脳から首を伝わって食道に沿って下りていき、肺のあたりからまた上にあがって喉にある声帯につながります。リンパ節転移でその神経がマヒすると、声がかれやすくなるのです。
最後に4つ目が、病院の選択。周りに築地の国立がん研究センターか有明のがん研有明病院を勧められたそうです。当時はコロナ禍の拡大で、「普通の総合病院を選んでいたら、診察すらしてもらえなかった可能性が高かった」と振り返っています。確かにそうで、コロナ禍では都道府県のがん診療拠点病院がいいでしょう。
しかし、高齢だと、ほかに持病があったりしますから、がん以外の病気への対応を考えると、がんに特化した拠点病院より実力のある大学病院がベターだと思います。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵