また、パジャマの上に上着を重ね着したり、靴下をはいたり、手袋をしたり、ニット帽をかぶったまま就寝すると、うまく放熱できなくなって深部体温が下がらない。人間は足の裏や手のひら、頭頂部から多く放熱する。衣類で熱の逃げ道を塞いでしまわないように注意したい。
暖房の使い方も工夫が必要だ。
「室温は20~22度が理想的ですが、エアコンでずっと部屋を暖めっぱなしにして室温がそれ以上になると、深部体温が最低まで下がらないまま、今度は起床に向けて上がってしまって熟睡できません。暖房は就寝時に部屋を暖めたらオフにして、起床1時間前に部屋が暖まるようにタイマーをセットする。起床時間に合わせて深部体温が上がるリズムを促せるので、目覚めがよくなります」
しっかり眠って、寒い冬を乗り切ろう。