最近分かってきたことでは、「糖尿病があってもコロナに感染しやすいとは言えない」ということです。
数字で見てみましょう。中国のコロナ患者2108人における糖尿病患者の割合は10・3%。一方、2013年の同国の糖尿病有病率は10・9%と、ほとんど差はありません。
また、米国のコロナ患者7162人における糖尿病患者の割合は10・9%で、18年の同国の糖尿病有病率は10・5%。やはり、ほとんど差がなかったのです。
しかし、糖尿病の人はほかの感染症と同様に、コロナに感染すると入院や重症化のリスクが高くなるといえます。米国のコロナ患者7162人中、糖尿病患者で入院なしは6%、一般病棟への入院は24%、ICUで呼吸管理が必要になった人は32%。イタリア、中国からの報告でも、コロナ感染者の糖尿病患者は、入院、ICUでの治療が必要な人の割合が高くなる傾向にありました。
進化する糖尿病治療法