コロナ第3波に備える最新知識

再感染しやすい?変異した新型コロナウイルスが見つかった

ワクチン開発は進むが…(C)ロイター/Latin America News Agency

■ワクチンや血漿療法から逃れられるようになった可能性も

 現在開発中のワクチンや、感染して回復した患者の血液を注入して抗体を作る血漿療法も、変異した新型コロナウイルスに対して効きづらくなる可能性が高い。

「ウイルスの一部が変わるだけなので、基本的な点では同じです。ですから、変異したとはいえ、ワクチンがまったく効かなくなることはないでしょう。ただし、予想よりも効果は薄れるかもしれません」

 このような免疫から逃れるような変異が生じるのは新型コロナウイルスに限らず、ウイルス一般にあることだ。したがって、今後も新たな変異が生じて免疫系から逃れるような変異体が出現し、広がる可能性は否定できない。冬に向かい気温と湿度が低下すると、新型コロナウイルスの感染はさらに広がる。このような変異体が生じる可能性はウイルス感染者数に応じて増えるので、やはり感染者数そのものを抑えることが回り道のようではあるがウイルスの制御のためには重要だろう。

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