ビートルズの食生活から学ぶ健康

菜食主義者だったポール 婚約者宅でのある日の夕食メニュー

非メタボは「菜食」のおかげ(C)共同通信社

 購入したのは翌70年5月ごろのこと、ビートルズの最後のシングル盤「レット・イット・ビー」が大ヒット中で、そのひと月ほど前には「ビートルズ解散」の情報が世界中を駆け巡っていた時期でもありました。

 インターネットなどのない時代、著者のハンター・デヴィスは、ビートルズのメンバー本人、家族、身近な関係者に丁寧に取材しており、この本はビートルズの歴史を語る上で、スタンダードになっています。

 当時の私は、ビートルズのプロフィルと歴史についての情報入手が主たる目的で、彼らの食生活への関心は薄かったのですが、その後「ビートルズの食卓」(グスコー出版、2020年6月刊)を書くにあたって「増補版 ビートルズ」(1987年刊)を読み直してみると、メンバーの食生活に関する記載があり、著者自身が各メンバーの食事の際に目にしたことについて触れていました。

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松生恒夫

松生恒夫

昭和30(1955)年、東京都出身。松生クリニック院長、医学博士。東京慈恵会医科大学卒。日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。地中海式食生活、漢方療法、音楽療法などを診療に取り入れ、治療効果を上げている。近刊「ビートルズの食卓」(グスコー出版)のほか「『腸寿』で老いを防ぐ」(平凡社)、「寿命をのばしたかったら『便秘』を改善しなさい!」(海竜社)など著書多数。

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