時間栄養学と旬の食材

断トツでGI値が低い落花生 夜食べると体内時計の夜型化を防ぐ

コンニャクやモヤシよりもGI値が低い(C)日刊ゲンダイ

 落花生の歴史は、明治初期に横浜で「異人豆」として販売していた落花生の種を、神奈川県西部に持ち帰り栽培したことがルーツといわれています。品種などによって呼び方の違いがあるわけではないのですが、殻がついているままのものを落花生、殻をむいた後の中身をピーナツと呼ぶことが多いようです。そんなピーナツ、太るイメージを持つ方も多いかもしれませんが実は血糖値が上昇する度合いを表す数値であるGI値(グリセミックインデックス値)が非常に低い食品のひとつなのです。

 低GI食品の中にはGI値24のコンニャクや、GI値22のモヤシなどがある中で、なんとピーナツのGI値は15! 時間栄養学では夜に低GI食品を食べることで、体内時計の夜型化を防げることがわかっています。約40グラム(20粒程度)のピーナツを取った後、数時間後にピーナツを含まない高炭水化物の食事を取ったとしても血糖値が急激に上がらないという驚きの効果も報告されているので、夕食中に食べる以上に、夕食前の間食として取ることは効果的。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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