中年期では生活習慣病に注意。特に「高血圧」の相対リスクは1・6倍だが、研究によっては3倍に高まるとされている。
「血圧が高ければ食事の塩分を減らしたり、運動で血圧を下げたりする必要がありますが、難しい場合は薬でコントロールすれば認知症のリスクは抑えられます。降圧剤にはいくつか種類がありますが、中でも『ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)』が最も認知症のリスクを下げるという調査結果が出ています。薬が必要なら、ARBを含めた薬の組み合わせで処方してもらうといいでしょう」
「糖尿病」は認知症のリスクを1・5~2倍高める。特にヘモグロビンA1c値が7%以上の人は、それ以下の人に比べて認知症の発症頻度が約5倍高いという研究結果がある。また、低血糖も要注意で発作を3~4回繰り返すと、認知症のリスクが一気に高まるというデータがあるという。
病気を近づけない体のメンテナンス