性器にブツブツ…痛くも痒くもないけれどもしかして性病?

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 アソコに小さなブツブツが出来ていたら、「もしかして病気?」と不安になるだろう。

「性器にブツブツができていたら、性感染症では男女問わず、尖圭コンジローマをまず疑います。先の尖った小さなイボがたくさんできて、鶏のトサカ状やカリフラワー状に成長する病気です。原因は皮膚や粘膜の小さな傷から侵入するヒトパピローマウイルス(HPV)です」

 こう言うのは、新書「性感染症」の著者で、性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」の尾上康彦院長。女性の場合は膣の入り口、肛門付近に、男性の場合は鬼頭の先端部分やカリと言われる辺りにできることが多い。痛みや痒みはない。

 ただし、女性も男性も、生理的変化によるブツブツのケースも少なくない。尖圭コンジローマはHIV感染率が高まるともいわれ、また一部のHPVにはがんを引き起こす可能性があるが、生理的変化のブツブツなら放置しても問題ない。とはいえ、生理的変化のブツブツか、尖圭コンジローマのブツブツかは一般の人には判断が難しい。

「ブツブツが大きくなったり、数が増えたりするようなら、婦人科や泌尿器科、性感染症の専門医を受診すべきです」(尾上院長)

 ブツブツが大きくなると痛みが出たり、治療が大変になったりするので、早めの受診を。

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