ズバリ解決 名医のお悩み相談室

「ワンデー」のコンタクトを1週間使用 問題ないですか?

獨協医科大学 眼科学教室教授の妹尾正氏(提供写真)

 治療としては、まずは擦過によるアメーバの除去。角膜に浮いてきたアメーバをヘラですくいます。次に、抗真菌薬の投与と、PHMB(カルキ)を0・02%に薄めた液体の点眼になります。1人の患者さんは視力は落ちたものの、これらの治療で退院しました。しかし、もう1人はアメーバを取り除くことができず、合計3回の角膜移植をしています。この方の場合は、「2ウイークのレンズを装着し続けた」というものでした。乾いたらレンズに唾を付けて再装着を繰り返していたそうです。

 日本コンタクトレンズ学会の調査(平成19年)でも、アカントアメーバのような重症例の患者さんの使用状況は「2週間交換レンズを2週間を超えて使用している」(60%)、「1日使い捨てCLを1日を超えて使用している」(50%)でした。レンズケアの状態は77%が「レンズのこすり洗いを毎日していない」との結果が出ています。ケアが苦手な人はコストはかかっても、「ワンデー」を毎日使い捨てしてほしいです。

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