例えば患者さんでよくあるケースが「食後に飲む薬」を余らせることです。最近は1日2食の人も珍しくありませんよね。そういう患者さんに朝昼晩と食後3回飲む薬を出すと、どうしても1回分が余ってしまいます。そんな時は、最初から朝と夜の薬で、症状をコントロールできる処方を考えるわけです。
つまりは、患者さんの生活や個人差に配慮したテーラーメードな医療が在宅医療なのです。そうしないと、患者さんに喜んで受け入れてもらえないわけで、そうなると在宅医療をする意味がなくなってしまいます。
在宅医療に関わる上で僕は「人さま(患者さん)の生活を管理する」などと考えてはいけないと、常々戒めています。一緒にチームを組むスタッフともその認識を共にし、日々治療に当たっています。
最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと