専門医が教える パンツの中の秘密

梅毒は室町時代に上陸して大流行…日本の性感染症の変遷

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 感染症法(新法)における感染症の分類には、性感染症は従来の梅毒、淋病の他に「性器クラミジア」「性器ヘルペス」「尖圭(せんけい)コンジローマ」「エイズ」が5類感染症として指定されています。このうちエイズと梅毒は全例報告が義務化されていて、その他は定点報告(年齢と性別のみ)となっています。

 また、世界的には性感染症を表す場合、“性病”を意味する「VD」や「STD」の表記は改められ、「STI」という表記が使われています。

3 / 3 ページ

尾上泰彦

尾上泰彦

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

関連記事