参加者は、新型コロナウイルス感染症にかかった場合に重症化すると思うか、マスクで感染を防ぐことができるか、感染者がマスクをすることで周囲に感染が広がることを防げるか、他人がマスクを着用していたら自分も着用すべきと感じるか、マスク着用で不安が和らぐか、感染を予防するためにできることは何でもすべきか、という質問に対して「全く思わない」「非常に思う」まで5段階で回答しています。
その結果、マスクを着用する理由は、社会的な規範から逸脱しないため、あるいは不安を解消するためであって、感染リスクの低下を期待したものではないことが明らかとなりました。
マスクの着用を広く普及させるためには、社会心理的な動機に関心を当てたアプローチが有用かもしれません。
役に立つオモシロ医学論文