新型コロナは室内が危ない 冬こそ空気マネジメントが必要だ

今年は冬も活躍

 エアロゾルによる感染の確率が高く、いかにその予防が難しいかは、新型コロナのクラスターのほぼすべてが室内で発生していることから推測できる。そのことはWHO(世界保健機関)や米国疾病対策センター(CDC)、厚労省なども警告しているのだが、一般に十分認識されているとはいえない。

 その結果、商店や飲食店などでは安全に見えても実はエアロゾルを防ぐ効果が薄いとされるフェースシールドの着用やアクリル板設置で感染対策が終わったような気になってしまう。

「こうした対策は多少の効果はあるかもしれませんが、冬はエアロゾル感染を強く意識した対策を取らなければなりません。家の外でマスクを正しくつけて、大人数で集まらない、大声で会話しないことはもちろんですが、それだけで十分とはいえません。いま考えるべきはエアロゾル感染から身を守るために、自宅を含めた室内の空気をどう管理するかです」

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