さらに2つの群の被験者の唾液を調べたところ、Aの群は、決断力、積極性、攻撃性、負けず嫌いなどに関係するホルモン「テストステロン」の増加が、Bの群より顕著だったといいます。
姿勢を正す、背筋を伸ばす――。それだけで、チャレンジ精神がかき立てられ、戦う気持ちが生まれてくるのです。また、Aの群はストレスホルモンである「コルチゾール」が低下していることも分かりました。
私は講義中、学生たちに「1分ほど背筋を伸ばして」と言うことがあります。すると眠たそうだった学生も、その後は集中して話に耳を傾けてくれます。ほんの少しのことをするだけで、ストレスを減らせたり、心を元気にするアプローチが、実は生活シーンの中にたくさんある。この連載では、そんなエビデンスに基づくハッピーになれる方法をお伝えしていければと思っています。
科学が証明!ストレス解消法