死亡率を上昇させる「不安」な感情は腸を整えて軽減する

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「脳と血管の間には血液脳関門と呼ばれる“関所”があり、血液内の細菌や毒素が入り込まないような仕組みになっています。しかし、リーキーガットが起こるとその関門も崩れてしまい精神疾患では血液脳関門が破綻しているという論文もあります」

 腸と脳が密接に関係しているとなると、腸の環境を改善すれば不安な感情も軽減できるということだ。

「うつ病の人は下痢、便秘、腹痛などのトラブルを抱えている人が多く、腸内細菌が大きく関わっていると考えられています。中でも、ビフィズス菌には抗不安効果があることがわかっています。ビフィドバクテリウムのプロバイオティクス(人体に良い影響を与える微生物を含む食品)を摂取するとうつ症状が改善し、全身の炎症反応を示すCRPの数値も低くなったと報告されています」

 腸内環境を整えて不安を抑えることが、病気の予防につながる。

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