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見え始めたニューヨークの新型コロナワクチン接種計画

クオモNY州知事(C)ロイター

 新型コロナワクチンの実用化が現実のものとなり、米製薬会社ファイザーが開発したワクチンがイギリスで西側諸国として最初に認可されました。

 アメリカでも早ければ12月中旬に認可、接種が始まるだろうと報道され、ニューヨークでも具体的な接種計画が少しずつ明らかになり始めています。

 クオモ州知事によれば、ニューヨーク州では12月15日に米食品医薬品局(FDA)の認可が予想されているファイザーのワクチン17万回分がほぼ同時期に供給され、またニューヨーク市に対しては48万回分が1月初旬にも供給されるとのこと。そのうち半分がファイザー製、残りがモデルナ製と伝えられています。

 では、これらのワクチンの接種を最初に受けるのは誰か? 米疾病対策センター(CDC)の提言では、最優先はコロナ治療を行う医療従事者としています。ニューヨークに23の病院を持つノースショア・ヘルスは、「実際に何回分が供給されるかは不明だが、ファイザーのワクチンがミシガン州の物流センターから送られてくる場合、48時間前に通知されることになっている」と公表しています。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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