たとえば介護保険を申請する時、病院に主治医がいる場合はその主治医に検証してもらいますが、主治医がいない場合は、地域包括支援センターの担当者が医師を探してくれます。その場合、「この人は訪問診療の方が適切だろう」と担当者が判断すれば、この段階で訪問医に連絡がいきます。
いずれにしても、65歳以上であれば、地域包括支援センターに電話して相談するのが最初の手段としていいでしょう。親と別居している息子・娘、またはその家族が問い合わせる場合は、親が住んでいる地域の地域包括支援センターに相談することになります。
一方、患者の年齢に関係なく相談できるところとしては、患者支援がしっかりしている総合病院の退院支援や看護相談室という窓口があります。
現在、私たちの診療所では順天堂大学医学部付属病院や国立国際医療研究センター病院、そして日本大学病院と連携していますが、そういった総合病院にはソーシャルワーカーがいて、「この地域でこういう病状だったらこの訪問診療の医師」といった具合に、しっかりアドバイスしてもらえます。自分が通っている総合病院の窓口に相談するか、もしもない場合は近くの総合病院に事情を話した上で相談するといいでしょう。
最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと