コロナ第3波に備える最新知識

冬のマスク過信は禁物 元気なウイルスが多く漂う

飲食店での会食はマスクをしていてもクラスターリスクは高い(C)日刊ゲンダイ

「しかも、小さく軽くなった飛沫核は勢いよく鼻や肺の奥まで吸い込まれます。冬には、ウイルスの変異がなくても、夏に比べて新型コロナウイルスの感染力が格段に強化されているのです」

 そのうえ、冬はヒトの抵抗力も大きく低下する。

「冬は冷気による刺激でヒトの血管をとりまく交感神経が活発となって、全身の血管が締め付けられます。体を動かすことも少なくなります。血流を良くして全身の栄養状態や免疫の働きを良好にする血管内皮機能が落ちます。異物を捕まえて外に押し出す繊毛もそれを取り巻く粘液も乾燥によりうまく働かず、人の免疫機能は落ちて体の組織を壊す炎症が広がります。夏の感染対策は落ちたウイルスによる接触感染を中心に考えればよかったのですが、冬は空気対策を中心に考えることが重要です。それにはマスクを過信しないことから始めるべきです」

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