肺がん治療に新たな選択肢 2種の薬の組み合わせで余命が延びる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 その後に第2世代として登場したEGFR―TKIは副作用が強いなどの問題点があった。ところが16年、T790M耐性遺伝子が加わった肺がんにも有効な「オシメルチニブ」という第3世代の薬が登場した。

「経口薬で副作用も少ない。そこでEGFR遺伝子変異陽性肺がんに最初からオシメルチニブを使ってみると有効で再増悪までの期間が2倍長くなることが分かりました。そのため、多くのEGFR遺伝子変異陽性肺がん患者がオシメルチニブを最初から選ぶことが増えた。ただし効きづらいタイプもあり、治療成績の改善が望まれていました」

 EGFR遺伝子変異陽性肺がんは、「エクソン19欠失」と「L858R点突然変異」に分類される。エクソン19欠失はオシメルチニブの効き目がいいが、L858Rではエクソン19欠失と比べると効き目が落ちる。

「オシメルチニブの無増悪生存期間(病気の進行を止めた期間)の中央値では、エクソン19欠失は21・4カ月、L858Rは14・4カ月になります」

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