■抗がん剤や放射線との併用で効果が期待できる
最近、某県立がんセンターに温熱療法(ハイパーサーミア)の機械が設置されたとの報道がありました。電磁波で体外からがんを加温する治療装置です。体の表面から2極の電極盤で挟み、その間にラジオ波を通すことによりジュール熱で加温します。体に接する表面がやけどを起こさないよう電極盤には冷却水を流し、体の中心部分の温度をより高める工夫がされています。
ラジオ波は波長が長いためエネルギーの集中性は低いのですが、体の奥深くへの加温には適しています。導入されたこの機械は、主に胆道系のがんに対して使われるといいます。1日で数人の治療が可能とされ、この場合でもハイパーサーミア単独の治療は行わず、抗がん剤治療または放射線治療と併用することになっているようです。
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