ビートルズの食生活から学ぶ健康

「化学的に処理されたものは食べない」がジョンの食生活

食生活にもヨーコの影響が!(C)ゲッティ=共同

 以前にもお話しした通り、ジョンは、ジョージの影響もあって、1967年ごろにベジタリアン(菜食主義)の食事を経験しています。

 インドに滞在した際にも、ジョンはスパイスの効いたベジタリアン用の食事で十分満足することができました。

 インドから帰国後、あるトークショーで「瞑想を通して、僕はいつも自分自身に内在しているスペシャルエネルギーに触れることが可能になったんだ。昔なら、物事がうまく運んで調子の良い日にだけ、このエネルギーに気づいたんだけどね」と述べています。

 アルバム「レット・イット・ビー」に収録されている名曲「アクロス・ザ・ユニバース」(実質、ジョンの作品)はインドでの瞑想世界から生まれました。

 インド訪問後のジョンはシンシアと別れ、69年にヨーコと再婚。以来、彼女を通じて日本文化の影響を受けることになります。

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松生恒夫

松生恒夫

昭和30(1955)年、東京都出身。松生クリニック院長、医学博士。東京慈恵会医科大学卒。日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。地中海式食生活、漢方療法、音楽療法などを診療に取り入れ、治療効果を上げている。近刊「ビートルズの食卓」(グスコー出版)のほか「『腸寿』で老いを防ぐ」(平凡社)、「寿命をのばしたかったら『便秘』を改善しなさい!」(海竜社)など著書多数。

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