その結果、新型コロナウイルスを発症したのはワクチン接種群で0・04%(8人)、プラセボ接種群で0・88%(162人)でした。ワクチンを接種すると感染率が0・88%から0・04%に減るという結果です。このことはまた、ワクチンを接種するとプラセボと比べて、感染率が0・0455倍(0・04/0・88)に減ることを意味します。感染率が0・0455倍とは、つまり「1―0・0455=0・95」で、感染率が95%減るということです。
有効率95%とはこのような計算によって求められた数値で、言い換えれば1万人にワクチンを接種すると、新型コロナウイルスの感染者が88人から4人に減るということです。
ワクチンの安全性や長期的な感染予防効果など、現段階では不明な部分も多いですが、少なくとも人類にとって、このワクチンの存在が大きな希望のひとつとなることに間違いはないでしょう。
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