新型コロナは「血管」の病気 冬は血栓ができやすく要注意

血栓対策も必要(C)日刊ゲンダイ

 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長も21日の記者会見で「英国政府から変異種は感染力は強いものの、現時点で重症化する確率や死亡する確率を上げるという根拠はないと報告を受けている」と語っている。

「変異種が日本に入ってこなくても冬の間は新型コロナの患者さんは増えていくでしょう。だからこそ、今は新型コロナ感染症の本質が血管の病気であることを知ることが大切だと思います」

 この病気は当初は新型肺炎といわれ、ウイルスもSARS―COV2と命名されていることから、上気道から肺にかけての呼吸器感染症とみなされてきた。

 しかし、いまは心臓や血管の炎症、腎臓障害、消化管炎症、脳神経炎、そして急性心筋梗塞や脳梗塞といった血栓症を生じることが明らかになっている。

「若い人の原因不明の脳梗塞や心筋梗塞の原因として、新型コロナが関係していることも分かってきているのです」

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