注射で「アトピー性皮膚炎」を治療する時代がやって来た

アトピーが注射で治る時代に(C)PIXTA

 15歳から受けられ、効き目がいい人では注射後2時間程度でかゆみの軽減を実感。遅い人でも1~2週間でかゆみが改善され、人によっては1カ月くらいで注射と保湿剤だけで保てるようになる。

 ただし、それまで使用していたステロイド外用薬を急に中止すると副腎抑制などの副作用が起こるリスクがあるので、自己判断で薬をやめないこと。

■生まれ変わったようにモチ肌になる人も

「問題点としては、根本治療ではないので、打ち続けなくてはならないのではないかという指摘があり、また1本の薬価が約6・7万円(保険適用で3割負担)と高額です。注射ですので痛みもあります。しかし、少数ではあるものの2~3年の使用で寛解に至り、治療なしでも炎症やかゆみがない状態を保てている人がいます。皮膚の質感が半年から1年でかなり変わり、生まれ変わったようにモチ肌になる人もいます」

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