その時はクーラーを修理し自宅で体調が回復するのを待ったのですが、それによって私たち在宅医療チームが介入するタイミングが訪れました。というのも、女性は病院の受診を拒否。しかし高齢で熱中症ですから放っておくわけにはいかない。そこで自宅にセンターの方が伺うことになり、私たちもそれに同行したのです。
ただしこの時点では具体的な診療をするわけではありません。センターの方と一緒に密に出入りしながら、まずは私たちの存在に慣れてもらう。関係性ができた時点で、改めて介護保険申請を勧め、最終的には介護保険に入ってもらい、ヘルパーさんと交代しながら生活を支えていくようになりました。
最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと