強い水圧で使うと…トイレでお尻の洗いすぎは病気を招く?

外出先で温水洗浄便座がないと…(C)PIXTA

 松島病院大腸肛門病センターでは、2017年10月に同院外来を受診した初診患者992人(男性603人、女性389人、平均年齢52歳)を対象に温水洗浄便座の使用状況に関するアンケートを実施し、肛門疾患との関連を検討。紅谷医師が、第75回日本大腸肛門病学会(昨年11月13日~12月27日、ウェブ開催)でその結果を発表した。

 それによると、初診患者は男女とも40歳代が最も多く、受診疾患は痔核(いぼ痔・62%)、裂肛(切れ痔・10%)、肛囲膿瘍(9%)の順だった。

 日常的に温水洗浄便座を使用している人は全体の75%(738人)で男性は77%(466人)、女性は70%(272人)。痔核、裂肛、肛囲膿瘍のほか肛囲皮膚炎、肛門掻痒症、排便障害などすべての症状において温水洗浄便座の使用者が多かった。

 皮膚症状の有無別に見た温水洗浄便座使用状況では、症状があると答えた人で、強い水圧で洗浄している人が多いという結果だった。

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