独白 愉快な“病人”たち

つらさが理解されない…上矢えり奈さん「内斜視」との苦闘

上矢えり奈さん(C)日刊ゲンダイ

 高校生のとき、突然「斜視」の症状が出てビックリしました。その日は、なんとなく具合が悪くて学校の保健室で少し寝ていたんです。で、起きたら視界に違和感があって、戸惑っていたら保健室の先生に「あれ? 目、寄ってるね」と言われました。勝手に目に力が入る感じで、景色が少し二重に見えて、一言で言うと「気持ちが悪い」。すぐに鏡を見てみたら、うまく顔が見えない状態でした。

 近所の眼科に行くと総合病院を紹介され、最初に疑われたのが「筋無力症」という病気でした。結果的には違っていたのですが、筋無力症なら副作用が出ないという試薬を使うと見事に副作用が出なかったので、「筋無力症かも」と言われ、数年間は筋無力症の薬を飲んでいました。

 薬の効果かどうかは分かりませんが、その頃は睡眠をきちんととればだいたい良くなっていたので、テレビやスマホや映画をなるべく見ない生活をして、目を休めるように心がけました。すると症状も出なくなり、やがてほとんど気にならなくなりました。

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