家庭内感染予防に役立つというが…自宅でもマスクは必要か

マスクでは飛沫核やエアロゾルの侵入を止めることはできない(C)日刊ゲンダイ

 むろん、家族の一員が風邪気味で感染疑いがあるときや、家族外の家庭への訪問があるときは家庭内でもマスク使用が必要となる。

「ただし、感染リスクが高い家族が同居しておらず、換気ができている家ならマスクは必要ないだけでなく、ストレスがたまることになり、かえって危険です」

 実際、マスクを着け続けて息苦しくなったり、ボーッとする経験をしたことのある人もいるはずだ。

「最近、肩がこる、疲れやすい、目がかすむ、頭痛がする、集中力が続かない、朝起きるのがつらい、動悸がするなどの症状が見受けられたら、その原因は体の“酸素不足”かもしれません。コロナ禍で、私たちは長期間にわたって強い精神的ストレスにさらされつづけています。ストレスがあると、ストレスから身を守ろうと無意識に背中を丸めることが多くなりますし、自律神経のうちの『交感神経』も優位に働きます。交感神経が優位になると呼吸が浅くなるので、酸素を十分に取り込めなくなり、全身が軽い酸素不足に陥ってしまうのです」

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