時間栄養学と旬の食材

カブの葉は年末年始の暴飲暴食で疲れた胃腸を癒す

カブ

 他の研究でも3%の食塩水(海水と同程度)に3日間漬けたカブの浅漬けが最もイソチオシアネートの生成量が多かったという報告もあるので、おかゆの用意ができない場合、浅漬けを食べるのもいいかもしれません。

 葉にはビタミンCと同じく体の酸化を防ぐ効果が期待できたり、ビタミンAが足りない時にビタミンAとしての働きも担ってくれるβカロテンまで含まれています。

 時間栄養学として考えてみると、自身の目的に合わせて取るのがよさそうです。「ビタミンC」を取るのであれば「朝」に、「βカロテン」を意識して取りたいのであれば「夜」に食べてみましょう。

 ただし、特にこの年末年始の暴飲暴食は胃や腸がとにかく疲れる時季です。そのため胃腸を休ませたい……という場合、もしくはこれからたくさんごちそうを食べるよ!といった場合には、どの時間帯でもアミラーゼやイソチオシアネートの力を借りるべく、カブを献立に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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