科学が証明!ストレス解消法

達成したい目標はあえて誰かに公言した方がやる気が出る

公言することで推進する力が生まれる(C)日刊ゲンダイ

 話を元に戻しましょう。「一貫性バイアス」によって、人に公言することでバイアスがかかり、推進する力が生まれることは確かでしょう。ですが、いきなり大きな目標を掲げるのではなく、小さな目標からスタートしたほうが賢明です。

 大きな目標を掲げると、逆にそれを達成できないことにストレスを感じてしまい逆効果になりかねません。ダイエットをするなら、「10キロやせる!」ではなく、現実的な「3キロやせる!」くらいの目標にすること。小さなシールを渡したように、小さな目標から掲げてください。

 日本にも「書き初め」という文化がありますが、口に出さずにしたためるあたりがお国柄なのでしょうね。趣があってすてきですが、あえて誰かに目標を告げることで、自分のやる気を促進させるのも一手。

 一貫性のバイアスを上手に生かして、2021年にやり遂げたい目標を実現させましょう!

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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