また、オックスフォード大学の研究チームは「大腸がんに関する研究」を2004年9月に発表しました。調査開始時、平均年齢33歳を対象に50歳時における大腸がん以外の大腸の病気の発症についても追跡調査を行いました。大腸がんについては、菜食主義者と非菜食主義者での大きな差は認められませんでしたが、がん以外の大腸の疾病に関しては、菜食主義者の発症リスクが低いことが判明しました。
また果物や野菜、パンなら精製していないライ麦パンを日常的に摂取している群では、そうでない群に比べて大腸の疾病発症の確率が低下するという結果が得られました。菜食主義者と非菜食主義者が日常的に摂取している食材の違い、また肉類の摂取の有無が要因と考えられます。また、ほかの研究でも、菜食主義者のほうが非菜食主義者よりも心肺、血管などの障害やがん発症のリスクが低いことが指摘されています。
ビートルズの食生活から学ぶ健康