科学が証明!ストレス解消法

“テレワークうつ”にならない科学的コミュニケーション術

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 リモートは、対面の会議に比べるとはるかにリアクションが薄いため、伝わっているのか不安になるといった声も聞こえてきます。目が合ったり、話を振ったりすることで、会議に活気が生まれていくこれまでとは一変して、相手のリアクションがないため盛り上がらない……。これは私も学生とのオンライン授業で悩まされました。“誰かがするからいいだろう”という「傍観者効果」も働いて、熱が生まれづらい。

 そのため、ときには欧米人くらいオーバーなリアクションをするのもひとつの手です。「伝える」「伝わる」ことが相手を思う気持ちにつながります。そして、オンラインは自分の姿が見えるため、自分の表情や身ぶり、手ぶりの確認もでき、自分を知る機会につながります。自己表現の訓練の場として捉えてみてはどうでしょうか。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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