独白 愉快な“病人”たち

虫垂炎のIKKANさん 医師と相談して「切らない」ことを選択

IKKANさん(C)日刊ゲンダイ

 じつは、こうなる寸前に「帯状疱疹」にもなっていたんです。腰の辺りから始まり、横っ腹、膝裏、脇などがどんどんかゆくなって、ゴールデンウイークが過ぎた頃に病院に行って飲み薬、塗り薬、抗生物質などを使い、やっと治ってきたところだったのです。かゆさが結構なストレスになっていたので、「あ~、治ってきてよかった」と思ったら、お次は虫垂炎……。

 思えばこの1~2年はとてつもないストレスを受けていました。2019年後半から、自作の演劇公演では3連続で僕は作・演出ギャラがゼロでした。主催の公演なので仕方ない部分がありましたが、“ノーギャラショック”もありつつ、そして今後の人材育成に悩みました。なんとかこれから変革していこうと考えていた矢先に新型コロナウイルスの感染拡大です。

 昨年の3月中ごろまでは舞台の打ち合わせもありましたが、志村けんさんが亡くなったのを機に舞台がバタバタ中止になり、僕も決まっていた5、6月公演を取りやめました。

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